平成26年度世田谷区歯科医師会口腔衛生センター医局員研修会が行われました。
発信日:2015年03月28日
平成27年3月28日(土)午後6時、ホテルサンルートプラザ新宿において、平成26年度世田谷区歯科医師会口腔衛生センター医局員研修会が行われました。
 
世田谷区歯科医師会の口腔衛生センターは、1981年にノーマライゼーションの理念を背景とした「完全参加と平等」をテーマとして取り組むこととなる「国際障害者年」が制定された同年10月1日より、会立歯科センターの時代を経て、区内の障がいをお持ちで一般診療施設においての治療が困難な方々の歯科医療と口腔衛生指導を30年以上継続して実施しております。
 
医局員研修会は、口腔衛生センター医局員として、提携の大学講座の教授及び派遣指導医と今後の活動における打ち合わせと、研修並びに障がい者認定医の資格を持つ医局員より講習を受けることで、さらなる区民に対する歯科医療の充実を図る目的で行われます。
 
司会を安藤一夫医局長が行い、中嶋智仁委員長に開会の挨拶を頂きました。初めに中野幹夫診療所長より、今後もより安全な診療を意識をしてセンターの運営して頂きたい事。4月より口腔衛生センターの事業拡充に伴い、国立成育医療センターとの今後の連携についての経緯の報告を頂きました。
 
委員会報告として渡辺明夫担当理事より、医局会開催、日本障害者歯科学へのポスター発表、赤尾眞理先生の障害者歯科学会認定医試験合格報告、口腔がん検診、摂食嚥下準備委員会の活動報告、4月からの事業拡充に伴う診療時間の変更と活動内容報告が行われました。
 
来賓挨拶を、先ず鶴見大学歯学部小児歯科学講座 朝田芳信教授より、今後も3名の指導医との連携により、安全に注意を払い患者さん中心の治療を心がけて頂きたい。今後法案成立の期待される成育基本法(理念法)の内容で医師と歯科医師が携わると併記される事で、歯科医師と口腔衛生センターの役割が更に期待されると挨拶頂きました。
 
続いて鶴見大学歯学部歯科麻酔学講座 河原博教授より、これからは糖尿病、高血圧症などの基礎疾患を持つ方も多く増えてくる傾向があり、ますます口腔衛生センターの活用と必要性になって来るので頑張って頂きたい。
30年間口腔衛生センターに勤めて頂いている關田俊介先生が今年度末で定年退職となりますが今後臨床教授となり継続してセンターに勤務していく事の報告がありました。
 
講演に入り、荒木信清先生より障害者認定審査会報告として障害者総合支援法の対象となる疾病の拡大、統合や対象から外れた疾病の説明や認定審査会の今後の動向等の講習を受けました。歯科医師会には現在4名の認定審査員がおり、内2名が部会長を勤めております。